私達の先人は、うれしいことにつけ、かなしいことにつけ、物を贈ることに託してその「気持ち」を伝えてきました。
人が生まれる前の帯祝いから、出産、命名、お宮参り、お食い初め、初節句、七五三、誕生日、入学式、卒業式、成人式、就職、挙式、還暦、長寿祝い、葬儀、法要、その他、中元、歳暮、いろいろな記念日などたくさんの贈り物を、私たちは贈ったり、いただいたりしてきました。このように物を贈るという習慣になっている文化を長く継承してきているのです。
これらの用途に応じて先様にどのような気持ちを伝えたいのかを記したものが掛紙です。表書きに贈る名目、贈り主の名前を書いて贈ります。
慶事一般に使われる、のし紙、水引、そして弔事や病気見舞いには、のしの付かない掛紙などが代表的ですが、贈答品に直接かける「内のし」と包装紙で包んだ上にかける「外のし」などかけかたの一定のルールもございます。昔は、人に物を贈るときには、紙を敷いた台に載せて目録を付けるのがしきたりでした。目録には品物の内容や数量、贈り主の名前などが書かれていました。時代とともにそれらが簡略化されて今の掛紙となりさまざまな風習に従い使い分けしながら使われているのです。
いろいろな意味がふくまれているこの掛紙は使い方を間違えてしまうとマナー違反になってしまいます。きちんとした使い方を心がけて気持ちを込めた贈り物を是非贈っていただきたいと思います。
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