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茶の間 菓子の間
     
お茶とお菓子の間をとりもつティータイム。仕事の傍ら、お茶に魅せられてアジアの茶場を探索する広岡さんは、菓子通としても知られ、お茶をみつけたらお菓子、お菓子があればお茶を、と常にマッチングを愉しんでおられるとのこと。日頃の愉しみ方からおもてなしのアイデアまで、ジャンルやスタイルを問わず綴っていただきます。
 
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茶の間菓子の間


 
ジャスミン茶


お土産でいただいたので、確かなことは言えませんが、形から見て「真珠花茶」のようです。緑茶を真珠の珠のように揉捻し、ジャスミンの香りをつけてあります。丸く成形されていた茶葉が、お湯を注ぐたびに、揉捻されたときと反対にくるるんくるるんと開いていき、やがて摘み取られたときの茶葉の形が見えてきます。
ジャスミン茶中国茶といえば、ジャスミン茶を思い浮かべる人は多いはず。つい数年前までは、中国茶イコールジャスミン茶と思われていたといっても言い過ぎではないほどに、知名度の高いお茶です。中国茶をあえてカテゴリー分類すれば、ジャスミン茶は花茶の中に入ることになるでしょう。花茶には、ひとつは茶葉に花の香りをつけたもの、もうひとつは香りだけでなく花そのもののエキスを抽出して飲むものがあり、茶葉に混ぜたり、花だけを茶として飲まれます。ジャスミン茶は、製茶された茶葉にジャスミンの花を混ぜて香りを移したものとされています。茶葉に花を混ぜて置いておく、という工程を何度か繰り返し、最後に茶葉に少しの花を混ぜたものを言います。高級なものほど、花は混ざっていないと言われています。茶葉の品質の悪さを、花でごまかしていることが多いからです。買うときには、その辺りを目安にするとよいでしょう。
 
 
間に味噌餡が挟まったもの。大きさも日本の駄菓子屋で売られていた煎餅とほぼ同じ位、空港でもお土産用として売られています。その名物が、街中ではミニサイズの一口で食べられるほどの大きさとなって、量り売りされどこでも見かけることができます。杏やりんご、ぶどうゼリーなどが挟まれて、1つ1つセロファンで包まれており、日本で言えば袋菓子といった風情。あえて買う気も起きなかったのですが、天津までの小旅行の際、友人が買っておいてくれました。電車内でつまんだところ、意外な味わい。ほっとしたのを覚えています。
 初めて、北京名物といわれるこの菓子を見たとき、どこか日本の菓子と似ているように思いました。これが洗練され上品になったなら、薄茶の菓子として、よく見かけるものと同じなのかしらと思ったものです。お米の粉などを煎餅にし、薄く2枚にはがして味噌か味噌餡をはさんだ、種せんべいと言われる菓子にそっくりだったからです。
 今回は、青森の友人からいただいた「つがる雪小町」。分類すれば、きっと種せんべいとされる形や味わいでしょう。つがるの雪に見立てたおぼろ種に、甘酸っぱい青森りんごのゼリーを挟んだお菓子です。お薄にもぴったりでしたが、仕事で北京を訪れた友人からの土産、ジャスミン茶を合わせてみました。ジャスミンの香りが、りんごの爽やかな甘さに合いそうな気がしたからです。
 青森のひそやかな冬を思い、また昨年11月に訪れた北京の冬にも思いを馳せながら、いただきました。もうすっかり冬となった北京の真っ暗な大学構内、裸電球だけの売店で買い求めた、傷だらけの素朴なりんごが格別の美味しさだったことも思い出です。

会社案内やPR誌・雑誌の編集・ライター。 特に、大手食品会社のTV料理CM、百貨店や、生活雑貨 ・トイレタリー用品のTVCMを長く手がける。日本で初めてのチーズの雑誌制作に関わった経験など、 食と文化に多く携わる

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