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コラム〜FROM INSIDE
 
 
 

 年末年始ともなると、気になる特集が『お取り寄せ』。たまには、ちょっと贅沢な逸品を我家にもとか、お世話になったあの方にちょっと気の利いたものをと、思いつのらせるわけですが、本屋に行けば雑誌の特集などの他にも、『お取り寄せ本』があるわあるわ…。
 こうなると、情報が多過ぎて何がなんだかわからなくもなってきます。この本を手にした人は、どういう基準で選ぶのでしょうか?いつ取り寄せても、うなずける美味しさというのは、そう簡単ではないと思いますが。

 ということで、今回、数ある『お取り寄せ』のお菓子部門から、私が選んだのは<リリエンべルグ>のクグロフ。“近くて遠い憧れのお店”、つまり“郊外にあってなかなか行けないけど好きな店”のお菓子、を選びました。
 ちょうどクリスマス前だったこともあり、届いたクグロフの上には可愛らしい飾りがしてありました。パッケージもオシャレで、もちろん味も本格的、大きさも上品でちょっと気が利いている…早速、あの人にも!とギフト注文もしてしまいました。
 特に賞味期限が短いお菓子に関して、知らない町の知らないお店の品を取り寄せるのはかなりの冒険。とはいえ、書店の平積みコーナーを賑わすこのところの『お取り寄せ本』のブームは、そんな消費者の冒険心を物語っているようにも思えます。

■リリエンベルグ 
神奈川県川崎市麻生区上麻生4-18-17
tel 044-966-7511
定休日 火曜/第1・第3月曜 営業時間 AM10:00〜PM6:00

(text&photo by  武井みゆき)

写真は、12/1〜12/25のいちじくのクグロフを デコレーションした<パーティー¥2100>
通常のいちじくのクグロフ ¥1800
(3月中旬〜9月は日向夏のクグロフ ¥1800)


 2004年12月1日、羽田空港に第2旅客ターミナルがオープンした。
 地下1階〜地上5階の「マーケットプレイス」、2階の「東京食賓館」、その他菓子店の独立店舗が個性豊かに軒を連ねる。菓子ギフト以外の食のゾーンもなかなかの充実ぶり。本来の空港利用目的でなくても楽しめそうな期待感をもたせる。
 みやげ売り場を覗いてみると、見慣れた陳列の箱菓子よりも、できたて感のある焼菓子、日持ちがしない生菓子に目がいってしまう。保冷剤、保冷バックは年間を通して不可欠になっている。
 商品のバリエーションは都心のデパ地下さながらの印象だ。空港でしか販売しない限定品、本店からの直送ケーキ、パッケージや価格帯にも各社の工夫がみてとれる。買いやすい1000円前後の商品が多いので、パーソナルギフトを考える上で、参考になるのではないだろうか。
■羽田空港 
総合問合せ 03-5757-8111 http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/


【スタッフの独断と偏見で選ぶ、目的別お薦め手土産】
◆地方の得意先に。パティスリー キハチ「リーフパイ詰合せ」
◆本物志向の目上の方に。ピエール マルコリーニ「プラリネ詰合せ」
◆恩師やお世話になった目上の方に。とらや「竹皮包羊羹」
◆見た目に飛びつくミーハーな友達に。キース・マンハッタン「ディジー」
◆実家の家族に。パステル「なめらかプリン」
◆遠距離恋愛の恋人に。ピエール マルコリーニ「アイスクリーム・ソルベ」
◆ちびっ子達に。千疋屋「イチゴ・バナナオムレット」

【番外編】
◆食事したいレストラン。ドン サバティーニ
◆ゆったりお茶したい時。エクセルホテル東急FLYER'S TABLE
◆早朝の出張に。モンタボーのパン&アーツ デリの野菜ドリンクバー
◆普通の出張に。空弁工房orおにぎん

(text&photo by  谷村香織)



 この秋、落成した京橋の明治製菓本社ビル1Fに、先月、チョコレート専門店<100% Chocolate Cafe>がオープンしました。 コンセプトは「24時間楽しめるチョコレート、毎日食べても飽きないチョコレート」、8:00-20:00オープンしています。“チョコレートの明治”ならではの、オールチョコレート・テーマカフェです。

 店には、“臨場感”がありました。カウンターのホイッパーの中で常に5〜6種類が準備されている<フレッシュチョコレート>は、“チョコレートフード”という新しいカテゴリーを生み出し、カフェの目玉になっています。デザートではなく、“フード”と名付けるところがチャレンジングです。
 商品には、心ニクイ仕掛けがありました。店内の壁一面に設置されたクーラーの中に、56番までナンバリングされたボックスが整然と並び、世界中のスペシャルチョコレートが冷蔵ディスプレイされています。それらをフレッシュやソリッドのチョコレート、ドリンクなどでバリエーション化して、好きなテイストをみつける楽しみも提供しています。まさにチョコの“ソムリエ”気分、“テイスティング感覚”を刺激する仕掛けが、コンセプトに奥行きを作っています。
 その極め付けが<365 Days Chocolates>。日付けが印字された日替わりテイストのチョコレートは、消費者が求めている“ショコラティエのこだわり”を示し、“記念日ギフト”としての需要にも応えています。見事にストーリー化されたプラン。

 オフィス街にあって、特にショップリリースなどもしていないそうですが、口コミのお客さんも多く人気上々。フレッシュチョコレートは品切れも多く、クリスマスの翌日は材料のストックも切れ、急遽、冬期休暇に入っていました。訪問の際はぜひお電話でご確認ください。
 店内に流れる音楽まで“Chocolate Music”として作ってしまった究極のチョコレートカフェ、イキイキとしたスタッフの動きからも意気込みが伝わってきます。丸の内エリアからも徒歩圏内、しばらく目が離せないスポットです。


上)「トロワ・サンド」200円
3つのフレッシュチョコレートが楽しめる。
下)「365 Days Chocolates」1200円
20枚入り。


■100%Chocolate Cafe
東京都中央区京橋2-4-16 明治製菓本社ビル1F  tel 03-3273-3184
www.choco-cafe.jp


(text&map by 田中晶子)


 
 日本ではまだまだ身近とは言えないマクロビオティックの店だけに、丸ビルに出店している<Maman's>のナチュラルフードやスイーツには注目しています。
 マクロビオティックは、肉類、白砂糖、乳製品、卵を身体に負担をかける食品と考え、その土地の食材をその時の体調や季節に合わせて選び代用するという調理法です。欧米のナチュラリスト、ベジタリアンの間ではブームとなって久しく、日本でも卵アレルギーや糖尿病の人達の食生活助ける食養として知られてきました。
 <Maman's>のケーキはマクロビオティックの厳しい基準に添って作られており、品揃えも常に10点以上と充実しています。焼菓子やタルト、チョコレートケーキなどは見た目も通常のものと変わりませんが、写真の「ナチュラルショートケーキ」は水を切った豆腐をホイップしたクリーム、「玄米甘酒とりんごのムース」はムース部分が玄米の甘酒で作られており、異様なくらい“くすんだ色”です。
 それでも一つ見方を変えれば、つまりヘルシーを志向する人々にとっては、このくすみ加減が逆に魅力となっているかもしれません。洋菓子の材料である、卵、生クリーム、白砂糖を別の素材で代用するアイデアへの関心や、かつて甘味として使われていた豆乳や味噌、甘酒、加熱した果物や野菜そのものの滋味あるほのかな甘みとの出会いも新鮮です。
 <Maman's>の一番の売りは、今のところお昼に並ぶランチボックス、平日はなかなかの競争率となるそうです。嗜好品は別腹ではありますが、このスイーツにしても、マクロビオティックを待望していた人を満足させるだけでなく、かなり啓発力をもつ商品になっていくような気がしています。

(text&photo by  田中晶子)

上左)「玄米の甘酒とりんごのムース」
380円 
上右)「ナチュラルショートケーキ」
550円
下)クッキー類 各350円

■Maman's
東京都千代田区丸の内2ー4ー1
tel 03-3216-0580
年中無休
※大阪の<ママンテラス>のママングループ。


 金沢はじめ北陸・中越地方でお正月の“運だめし”として親しまれている辻占菓子。昨年の秋、虎屋文庫の企画展でも紹介され、ご存じの方も多いと思います。
 辻占菓子は、煎餅やしんこに、都々逸の一節や運勢を示す言葉が書かれた占紙が挟まれているもので、戦前頃までは各地で売られていたようです。

 占いと食べ物の組み合わせの元を辿ると、その年の作況を占う「粥占い」や「餅占い」に行きつくのかもしれません。お菓子と占いの組み合わせからは、占いが祭事から余興となり大衆化されていった背景も見えてくるようです。このお菓子、もしかしたら占いへ行けない遊女たちのささやかな楽しみだったのかもしれません。

 現存する辻占菓子には、昔から使われてきた言葉が封じ込められていて、「おとこなら」「運がむいた」「ねがいは叶う」など、たった一節で含みのある日本語にも情緒があります。3つ選んで言葉を繋いだりと言葉遊びも楽しい辻占菓子、今では「フォーチュンクッキー」に姿を変えて、世界中に伝播しています。
 
(text&photo by  田中晶子)



(写真)「溝口政子/辻占とまゆ玉展(2004年」より。
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