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 伊勢丹新宿店、地下1階の和菓子・銘茶コーナーが、2月1日〜15日にかけてリフレッシュオープンしました。各店、思考を凝らした新商品や伊勢丹限定品がぞくぞくお目見えするなか、パンフレットの一番最後のページにあった、「Made to Order−世界にひとつだけ。こだわりの和菓子を、オーダーで。」というコピー、とても気になります。。。

 最近では、チョコレートに多く見られるオーダーメイド菓子。かつては、バースデーケーキやウエディングケーキなんかがそれに当たったのかもしれません。今回の伊勢丹の企画、もともとは、「アイカード(伊勢丹専用のクレジットカード)」の顧客向けに、ひっそり紹介されていたものらしいです。例えば、スーツなんかは有りがちですが、ディオールのバックや、フェラガモの靴までも、簡単にパターンオーダーできるという、一種富裕層向け(?)のこのサービス、和菓子でも展開していくようです。

 なかでも、虎屋さん、老松さん、鶴屋八幡さんの「上生菓子」に対して、赤坂柿山さんは「薄焼きあられ」のオーダーメイドという、ちょっと変わった試みが新鮮。定番品「慶長」を、@精米度合い3種(玄米、精米10%削、精米30%削)、A厚み3種(薄、レギュラー、厚)、B味付け3種(塩、オリジナルたれ、生醤油)の、全部で27パターンの組み合わせの中から、好きな4パターン×10枚を、専用パッケージでしかもオリジナルメッセージを入れて、たった一つのスペシャルギフトを作ってくれるというのです!お菓子の商品企画だけでなく、外側のパッケージまですべてをオリジナルで提供するというところが、さすが伊勢丹。それに応える柿山さんもあっぱれ!

 これを作る職人さんは、さぞかし大変だろうと思いますが、送る相手の好みをあれこれ考えながらのオーダー菓子は、一段と心のこもったギフトになり得るのでは。例えば、バレンタインデーにチョコが苦手な男性へ、米寿のお祝いに、結婚式やレセプションパーティーの引き出物に、こんな素敵なオーダーおかきを送ってみてはいかがでしょうか。できれば、送るより頂いてみたいものですが。。。

※オーダーからお届けまでは、約2週間かかるそうです。



(text & by  谷村香織)

(表面)

(裏面)
■赤坂柿山 伊勢丹新宿店
東京都新宿区新宿3-14-1
tel.03-3350-8591


 2005年8月24日つくばエクスプレス開業、9月にはヨドバシカメラがオープン、今秋 葉原駅周辺には予想以上の人が集まって来ている。
 世界の秋葉原電気街と言われているこの町に創業230年の和菓子店「松屋」がある。 日本橋にて創業し、秋葉原の昭和通りに面したこの場所に移転してからも120年7代続いている老舗である。
 その松屋さんが10年くらい前からギフトや記念品用として最中やどら焼きの個袋に 家紋、サークル名、子供の似顔絵、校章などのイラストをプリントするサービスを提供していたが、最近増えてきたアキバ系なる人たちが自作のアニメキャラクターのイラストをこのどら焼きの袋に印刷してオリジナルの柄の入った菓子を使うようになってきた。また口コミで評判が広がりアニメ画、誕生日メッセージなど特定の人に対しての自分だけのオリジナルギフトを贈る。また必要の数だけ出来ることも好評だ。
 普段和菓子をあまり買わない若い層の人達がこのような事をきっかけにして菓子を消費 するようになれば、まさしく今この街での特色を生かした販売方法なのではないかと思われる。ちなみに自作の絵を持ちこんでの印刷代は1枚20円になるようだ。一度自作の絵を持ち込んで試されてはいかが?

(text & photo by  長谷川義範)

■松屋

〒101-0023 東京都千代田区神田松永町1
電話:03(3251)1234


 スイーツ天国日本。もう商品は出尽くしたと思っても、どこかで新商品が生まれています。そして、その特徴は、いずれも「和」がベースであること。「和風ラスク」も「もちクリーム」も、伝統を重んじる視点で見れば邪道かもしれませんが、新しいものが生まれる瞬間はいつもそんなもの。でも「カレーライス」だって「パチンコ」だって、お菓子なら「カステラ」だって「どら焼き」だって「ショートケーキ」だって、どこかに<和魂>が潜んでいたからこそ、消費者の心をとらえたのではないか。「和菓子」も黎明期においては時代の最先端、一つのアイデアが次々他と創発をおこし、その時代に応じ変遷しながら今の支持を得ています。日本の消費者は、直輸入の海外ブランドにあこがれ、伝統ある本物を志向していますが、その心は常に<和魂>と確信をもってつくられた新しい商品を求めているように思います。
 前段が長くなりましたが、辻口シェフの「和楽紅屋」の商品開発と販売力には、パティスリーやチョコレートで積み上げてきた実績を感じさせます。人気を呼んでいるのはシェフブランドの力だと思いますが、和菓子をやろうとしたことよりも、「ラスク」というアイデアを商品化へつなげたことそのものが面白いと思いました。和服姿で楽しんでいるシェフの次の展開には、やはり注目してしまいます。
 昨年末、デパ地下で一気呵成に行列をつくった「mochi cream」。もち+クリーム+あんorペースト(+ときにフルーツ)。きわめてシンプルな構造をパタナイズした商品ですが、 まず「餅」であること、これがヒットのポイントだと思いました。包餡したタイプの洋菓子と言えば、なんといってもシュークリーム、最近のマカロンブームもクリームをサンドさせたタイプで、いずれも手でつまんで食べるスタイル。
 二口サイズ、比較的安価、冷菓であること、クリーミーなこと、フレーバーの選択肢が多いこと、カラフルで愛らしく、ちょっとキッチュな店頭、ジェラートショップのような手軽さ…がうけていたよう、息の長い商品に育てるのか、いやまったく違う展開を重ねるのか、「次の手」が注目されるところです。
 実際のところ、商品を考える時からヒットを狙うというのは二の次で、市場は<和魂>を求めていることに立脚すべきなのだろうと思います。純和風だけが和の魂ではなく、スタイルを変えてもそこに日本が本来もっている魅力と、オンリーワンの気概と、ゆるぎない方針があれば、日本の商品たる魂、見えるような気がします。

(text & photo by  田中晶子)


「和楽紅屋」の和風ラスク


「mochicream」24種類がある。

 

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