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旬のフルーツの美味しさを存分にパフェに盛り込んでくれる、とびきり素敵なお店に出会いました。訪れて数日経った今でも夢心地・・・。そのお店は、「フルーツパーラーフクナガ」さんです。

パフェをいただけるパーラーは、小さなくだもの屋さんの2階にあります。1階のお店から新鮮なフルーツを持って上がって、私たちに提供してくれるというわけです。

こちらでの楽しみは、なんといっても、旬のフルーツを使ったパフェ。通年いただける定番フルーツパフェ数種類に加え、年間8回ほど切り替わる、季節限定「季節のパフェ」があります。今回の「季節のパフェ」は、葡萄でした。

葡萄のパフェは、パフェグラス全体がもう葡萄でいっぱい!お店のお姉さんが、使用している葡萄の種類をひとつひとつ説明してくれましたが、聞いたことのない名前の葡萄が何種類もあって、覚えきれないほどでした。

トッピングの葡萄、パフェの中に閉じ込めらている葡萄、果汁100%のシャーベット(これがオイシイ!)として入れこんである葡萄。すべて違う種類でした。かなりのこだわりをお持ちとウワサのご主人のこと、きっと妥協することなく、それぞれの葡萄の持ち味が一番活きる使い方を考えてらっしゃるのでしょうね。

それにしても、生クリームやコーンフレークで埋まりがちな巷のフルーツパフェと違い、こんなにフルーツメインでいただけるパフェって、他のお店にあるでしょうか。しかも、「季節のパフェ」にいたっては、ひとつのフルーツにテーマをしぼり、その魅力を存分に伝えてくれるのです。この贅沢さがたまりません。

ちなみにこちらのお店では、ポイントカードならぬ「パフェチェックシート」がもらえます。初めて食べたパフェの欄には、チェックとともに初心者マークのシールをペタリ。すべての「季節のパフェ」を食べてチェックを揃えるまで、四季折々のフルーツの美味しさを勉強させていただきます!

■フルーツパーラーフクナガ

東京都新宿区四谷3-4 fビル
TEL 03-3357-6526
11:30〜20:00(L.O.19:30)
定休日  日・祭日

(text &photo by 大町友美)









最近続々と新スポット誕生で賑わいを見せる銀座・有楽町。9月1日にはマロニエゲートがオープンし、14日にはリニューアルしたプランタン銀座がスイーツ充実の“プラ地下”をお披露目しました。そして10月、有楽町駅前には丸井を核とした「有楽町イトシア」がオープン。その中に何とも気になるコンセプトのお店があると聞き、行って参りました。

“West meets East” 
<東洋と西洋、老舗の融合>

もう今では珍しくない和と洋のコラボレーション。しかしこちらは、イタリアの老舗コーヒーブランド「illy」と銘菓鶴乃子で有名な老舗和菓子店「石村萬盛堂」が話題の「ギモーヴ」を介してコラボレートするというのだから、想像がつきません。イタリアンバールで和菓子?しかもマシュマロ?

「ボナセーラ!」「グラッチェ!」と店員の威勢のいいイタリア語が飛び交い、赤と黒を基調にした店内はまさにイタリアンバール。注文したのは「蕨もちギモーヴプレート」です。進化したマシュマロというギモーヴがカスタード風のスープに浮き、中央に抹茶のグラニテ、上にはきな粉がまぶされています。こんな意外な組み合わせにも関わらず、味も雰囲気もしっくりくるのだから不思議。なめらかで口どけのよいギモーヴは、蕨もちに負けず劣らずきな粉と調和していました。

次から次へと尽きないお菓子のアイデアには感服です。変わらず守り続けるものにはもちろん深い魅力がありますが、新たな切り口で魅せるお菓子たちも東京の日々を楽しく彩っています。

■エスプレッサメンテ イリー
有楽町イトシアB1F
7:30〜23:00

(text & photo by  山田美奈子)









  「レ・クレアション・ド・ナリサワ」は、国道246、青山1丁目交差点、ホンダ本社ビルの並びにあるフランス料理のお店ですが、オーナーシェフの成澤さんは愛知県生まれで、フランス、スイス、イタリアの三ツ星レストランなどで修行を積み、帰国後、小田原で独立、その後東京に4年前進出したのですが、今では、なかなか予約が取りにくい人気店になっております。今回ご紹介したいのは、その成澤シェフ・オリジナルの逸品で、「NARISAWA特製ガトーショコラ」と「NARISAWAオリジナル・プティフールマカロン」です。

ガトーショコラは、もともとはバレンタイン特別企画として販売したところ、好評で継続販売をしており、4層構造の複雑なその味は、見た目のずっしりとした重厚感からは、想像できない口溶けの良さで、大人には大人の、子供には子供なりに、美味しい味と食感と香りが楽しめる秀作です。マカロンは、ミニャルディーズ「小さなお菓子たち」と言う心憎い演出で料理の中にも登場しますが、3色のマカロンは、ホワイトチョコとラベンダー、キャラメルと洋梨、チョコレートとローズの香り楽しめ、ガトーショコラ同様、お菓子だけをテイクアウトすることが可能です。

頂き物で出会ってから、すっかりこのお菓子たちのファンに成りましたが、食べるたびに美味し過ぎて、家族全員、思わず笑っちゃう幸せを呼ぶお菓子たちです。

追伸/近日、新装する大丸東京駅店で、このお菓子たちと出会えると言う情報を耳にしました。

■レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ
所在地:東京都港区南青山2-6-15
TEL:03-5785-0799
営業時間:12:00〜13:30L.O./18:30〜21:00L.O.
定休日:日曜日
東京メトロ銀座線・半蔵門線・都営大江戸線青山一丁目駅より徒歩2分

(text & photo by  舘野恵幸)









 
  久しぶりに奈良へ行きました。奈良に限らずとも、旅の楽しみは土地のお菓子。店先にその土地ならではのお菓子が並んでいると買わずにはいられないもの。店づくりに関わるはしくれとしては、おのずと決まってきてしまう店や商品を見る視点を、リフレッシュさせる目的も加わります。二つの視点を交互に意識しながら、印象にのこるフレームをふりかえると、季節や風景に重なる菓子のパッケージ、菓銘、味・香り、手にしたときの存在感などはもちろん、店のデザインやショーケースの豪華さよりも、商品をきちんと陳列する奥ゆかしさ、店の人のさりげないした一言、奥の工房へ続く陰影などがいつも見えてきます。

 さてさっそく、奈良のお菓子。古都奈良には、飛鳥・天平時代に到来した文化のエキゾチックがひしめいていますが、その魅力は仏像ばかりでなくお菓子にも。

 その一つが「ぶと饅頭」。その原型である「ふと」は、下賀茂神社や春日大社の神饌であるお菓子です。奈良に遣唐使がもたらした唐菓子の一つで平安時代に盛んにつくられたといいます。
 図誌で見るとまさに「餃子」そのものなのですが、「萬萬堂通則」がつくる「ぶと饅頭」は、小さなピロシキ型で、握った手のような楽しさもあります。あんドーナツというよりも、あっさりしたこし餡が上品な味、時空を超えて、現代人の舌に会うお菓子になっているのが頼もしい。キャンデー包みという発想も、和菓子のパッケージとしては斬新かもしれません。

 もう一つ、「幻の絹」というお菓子を見つけました。奈良町にある「なかにし」の創作で、パリンパリンの干菓子。香ばしく煎った小豆粉がたっぷりまぶしてあり、箱を開けたとたん、思わず遺跡から発掘されたばかりの羽衣をイメージしました。砂糖と寒天と卵白を煮詰め、削いだものを乾燥させてつくっているとのこと。
 寒天がゼラチンならマシュマロですが、日本風につくるとこんなに優雅なお菓子にも変身するというモデルになりそうです。

 奈良は歴史もありそれだけ物語も豊富ですが、どんな土地にも訪れる人に伝えたいストーリーがあると思います。それさえコンセプトと決めてイメージを創っていけば、お菓子やパッケージが多少が型破りであっても、案外、目に入ってこないもの、むしろ自然なメッセージとなりうるものと思います。買い手が商品の背景をすんなり読み取ることができる商品、であればよいのでしょう。

 それにしても唐菓子のカタチは解せません。「ふと」はギョーザではなく、「伏兎」とも書き、兎がうずくまった形を示しています。「索餅」は麦縄、今の素麺の原型。「梅枝、桃枝」は、大切にされてきた木と想像します。
 しかし「かっこ」は幼虫のかたち、「臍黏(てんせい)」はへそ…、なぜお菓子にこのカタチ?
 古代の祭壇に供された菓子は、もっと自由で、アニマの宿るものであったのかもしれません。唐菓子の絵図を思い出しながら春日の森を歩いていると、せんべいを求めて鹿がやってきました。山の神々は今よりもっと素朴で、遊び好きだったのでしょうか。

■「萬萬堂通則」奈良県奈良市橋本町34 
TEL:0742-22-2044
  http://bb.bidders.co.jp/manmandomichinori

■「菓子司 なかにし」奈良県奈良市脇戸23
TEL:0742-24-3048
  http://www.naramachi.jp/

(text & photo by 田中晶子)



 


 


春日大社でいただいた鹿の子飴は、大社名物。飴は天平の昔から心身を養うもの…と書いてありました。

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