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| 尾関 |
今日はじめてお店を拝見して設計といい、雰囲気といい、実に金沢らしい洋菓子屋さんだなという感じがしました。お店へのこだわりは、結構、“和”ですよね。それと新しいブランド「ラクアジュール」は、多分、造語なのでしょうか。そのあたりのコンセプトについてお聞かせ下さい。
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| 浦田 |
ラクアはアクアという水のこと、アジュールというのは紺碧や群青、さらに幸運の意味もあるので、それらを一つにして「ラクアジュール」と覚えにくい名前となったのですが、最終的には水にこだわり、金沢の文化にこだわり、そしてお菓子にこだわっていくという考え方を理解していただければありがたいと思っています。
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| 尾関 |
まさしくお菓子にとって原料と水は命ですからね。地元、白山の恵みのおいしい水と文化をテーマとした店名、なかなかすばらしいですね。
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| 浦田 |
東京のデザイナーの方に金沢のいろんなところをみていただいた際の印象として、格子、廓の朱色やべんがら色、成巽閣の「群青の間」があり、中でも〈群青〉が金沢の強烈なイメージとして残ったようです。そこから店名、そしてデザインも進んでいったのではないでしょうか。ですから店は和洋折衷、外から見たら〈和〉かな、中はすっかり〈洋〉だなと、とても調和のとれた店になりました。
私はかねがね、店というのは、お菓子を買いに来るお客さまの〈人生の行事〉が主で、お菓子は補足的に付いてくるものと考えています。だから店の在り方としては、足を運んでいただける楽しみ、ほっとする癒しの部分を大切にしたい。そのあたりを今回、デザイナーの方に非常に上手く作っていただいたと思っています。
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| 尾関 |
あと、お客さまからみて一番大事なお店のテーマとして『大人のおやつ、子供の贅沢』とキャッチフレーズをつけておられます。特に『子供の贅沢』というのは、小さい頃から本物の味をわかってもらいたいということですね。スローフードの時代となり、おいしいものを食べてもらえれば、反面まずいものもちゃんと選択できるわけです。ジャンクフードにしてもしかりですが、手抜きした商品が多い中、日常的だけどおいしいものはこういうものだよと両親を通して伝え、お子さんにもお菓子を選んでいただきたいということですね。
さらに非常に深い歴史文化も食文化もある土地柄、難しく、厳しい消費者の金沢人に対して、今後どういうお菓子を作っていかれるのか、ラクアジュールさんのご計画の中になにかお考えがあるんでしょうか。
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| 浦田 |
これは理想に近い面もありますが、特に和の材料や技術を入れたりすることでお互いに協力し合いながら金沢独特のお菓子を作っていきたいですね。長く食べていただけるお菓子をつくりたいです。
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| 尾関 |
そういった点、金沢は恵まれた環境で、例えば加賀野菜とかいい食材がたくさんあります。俗に言う地産地消、地元で採れたものを地元の方のためのお菓子に活かしてゆけば大変素晴らしい出合いかなと思いますね。
もう一つ、前々から御社のコンセプトである創作菓 浦田≠ニ、折にふれ≠ニいうこの二つのテーマ、大変素晴らしいなと思って、特に伝統工芸なども盛んなこの金沢にあって創作≠ニいう考え方があり、そういう上に今回の「ラクアジュール」が生まれたのかなと。
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| 浦田 |
「折りにふれ〜創作菓子 浦田」は、創業50年を迎えた年に、次の50年に向けて再出発しようと導入しました。あえて創作≠ニいう言葉を入れたのは単にこちらが創作するということではなく、お客様のいろんな要望を聞いて、今の言葉で言えば、マイブランド、お客様のご相談を受けられるような菓子屋になっていけばいいのではなかろうかいうことです。
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| 尾関 |
社長の代に「加賀舞づる」、あるいは「さい川」と銘菓を世に出され、そこにご長男の常務様が打ち出した「愛香菓」は金沢の菓子の新しいスタイルだなと僕は思っていました。創作≠フ意が浦田さんの商品の随所に現れて、今度のラクアジュールさんもぜひとも金沢にあっての新しい洋菓子店を目指していただければと思い、楽しみにしています。
本日はお忙しいところどうもありがとうございました。
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