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梅雨の季節を迎えました。ゴロゴロと“カミナリ”が空を震わせます。科学が発達していなかった時代にはどんなにか恐かったことでしょう。
■見た目も涼しい夏涼菓
しかし一方で田植えの合図をし、夏を前に恵みの雨をもたらしてくれたカミナリ様でした。笹を四方に立てて縄を張り、これが七夕笹飾りに代わったとの話もあります。神輿(みこし)に変化したとの話も伺いました。
となりますと、この季節には笹包みの和菓子を。 麩饅頭は定番ですが、水羊羹の笹包みなどもどうでしょうか。上用玉か道明寺玉でも。七夕もすぐそこですので、“七夕笹包み”とでもネーミングしておきましょう。
■笹の葉で夏小船をつくる
小さい頃よく笹舟をつくりましたが、少し大きめの笹舟に、二色の外郎団子やくず玉等を入れてみてはいかがでしょうか。もちろん、みたらしでも構いません。
さて、「あん離れ」の話をしましたあとに、有名あんぱん屋さんを訪ねました。ケース一本で売る小さなお店ですが、我れ先に注文しないとなかなか買えません。商品の大半があんぱんとメロンパン、お客さまはほとんどが女性なのですが意外や若く、五個十個と買っていかれます。「餡は苦手」という若い女性は、いまや少数派かもしれません。
■小振多菓
品揃えの事をよく聴かれます。たくさんの甘味処やスウィーツの店が乱立していますが、それぞれのイチ押しオンリーワン商品が注目される時代。自信作をコツコツと息長くアピールし続けると、必ず花開くと思っています。
夜空に二つ星の輝く季節、夕涼みのお伴の菓子は、“少し小振りのペア”を今年のウリにされてはいかがでしょうか。 |
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城戸翔寉 きどしょうかく
和菓子評論家、書家、企画コンセプター。福岡県出身。
和菓子と和菓子にまつわる歳時の話をわかりやすく解説する『和菓子講座』をはじめ、商品開発、店づくり、街づくりまでを手掛ける。 |