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城戸翔寉 きどしょうかく
和菓子評論家、書家、企画コンセプター。福岡県出身。
和菓子と和菓子にまつわる歳時の話をわかりやすく解説する『和菓子講座』をはじめ、商品開発、店づくり、街づくりまでを手掛ける。 |
年の瀬が近づいてきました。風も冷たくなると足早になり、なんとなく気ぜわしくもなります。四季があり、生活にもメリハリのあるいい国に住んでいるなと倖せを感じるのもこの時期です。
■菓子を口にできる倖せ
先日、講演の最後に、<菓子をいただける倖せ>の話をしました。美味しいとか、甘くないとか、大ぶりだとか…そんな会話の出来る国であることが大変倖せであるということ、菓子も文化も平和があってこそ、と締めくくりました。
最近、体験学習でお菓子屋さんに来ている子供達は、本当に試食のお菓子をよく食べます。「あんこ、おいしいね」なんて言ってくれるとなんだか嬉しくなります。オレンジジュースや炭酸飲料などとは一緒に口にしいないで下さいとのお願いに、不思議そうな顔をした子供もいました。
■子供は菓子が大好き
考えてみれば、私が子供の頃(昭和30年前代)は、わずかな選択肢はあったても菓子の種類は少なかったのですが、今やおびただしい数の菓子が棚やケースに並んでいます。饅頭やお餅もその種の一つではあるのですが、子供達にとっては何か不思議な食べ物と目にうつるようです。
子供が食べたお菓子がたいへん美味しく、それぞれ故郷の代表菓であれば、大人になっても友だちや会社へのお土産となっていきます。子供から大人になる間に和菓子のある風景をちゃんと作ってあげたい、このところつくづくそんな必要性を感じています。
■公共設備の活用はできませんか?
街の駅や道の駅での菓子はよく売れています。菓子の駅など出来ないものでしょうか。年間52週もありますので、全国都道府県が毎週イベントを催すことができます。菓子会館のある処などは、そのスペースをもっとお客さまに解放していってはいかがでしょう。時代のスピードが増している中、今より何かを進化させないといけないことは皆さんお気付きのはず。
“変わらずのところ”と“変えるところ”の見極めが大事な酉の歳が、目の前です。 |
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