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前号でN.Yでの和菓子の話を書きました。ここ数号、菓業界に限らず、飲食やファッションの世界でも“和の取り込み”がすすんでいます。全国的に、百貨店からコ
ンビニやスーパーに至るまでです。もしそういう話が届いていないのであれば、情報不足です。是非、もよりの組合の事務局やパッケージ、材料問屋さんへ聞いてみてください。
■スペインの空に鯉のぼり泳ぐ!
さて、私事ですが、「スペインの空に鯉のぼりを泳がせてみてください」との依頼を受けて、鯉のぼりと筆文字と菓子持参、一路、夏の欧州へ出かけました。事前に子供たちのリクエストもあり、菓子は“どら焼”と決定。他に饅頭や最中、羊羹、柏餅、
ひなあられ、落雁。特にどら焼きはアニメ『ドラえもん』の大ヒットもあり、現地の子供たちもペロリ平らげて、小豆餡はどうだろうと心配するも杞憂でした。
■ 和菓子は美しいとの評
バルセロナのとある会場、現地のみなさんはディスプレイした菓子やデザインした紙器に、大変興味を示してくれました。このイベントは日本文化の紹介が目的で、他にも和楽器の演奏やパフォーマンスなど年間を通して行われています。異文化に対する反応が気になるところでしたが、中には<愛・地球博>に出かけたという方もおられました。思った以上に日本ファンが多いこともわかり、期間中、終始なごやかな交流が続
きました。
■ 海外の日本ブームを取り込みませんか?
現地では、日本食に魅せられたフレンチの巨匠エルブジが、すでに日本料理のすばらしさを伝えてくれていて、スペインではにわかに日本食への関心が高まっているようです。当然、食後のデザートとして和菓子にも注目してもらいたいところ。
異国でディスプレイをしてみて、日本でディスプレイする際も、海外でならば和菓子がどうコーディネートされるか考えてみることは、新しい見せ方のきっかけになりそ
うだと感じました。和菓子の見せ方も国際感覚をもって、変えていく時代かもしれません。
今月も半ばを過ぎると、外は秋の気配が近づいてきます。夏の疲れが重なるこの時期 は、濃い日本茶に、深みのある甘さの和菓子が恋しくなりますね。
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城戸翔寉 きどしょうかく
和菓子評論家、書家、企画コンセプター。福岡県出身。
和菓子と和菓子にまつわる歳時の話をわかりやすく解説する『和菓子講座』をはじめ、商品開発、店づくり、街づくりまでを手掛ける。 |