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あっという間に街は師走です。聖夜一色の彩は、晦日がせまるにつれてウィンドウは新春の飾りに代わっていきます。
■鏡のもちはなぜ丸い?
年中、丸い餅を口にしている私共(西日本在住)にとっては、鏡餅の丸いカタチを あまり気にすることはありませんでしたが、関東以北の方々にしてみれば不思議なことだそうです。なぜ丸なのか、どうして鏡なのか、この業界では当たり前のことかもしれませんが、消費者のみなさんにとっては疑問の一つな
のですね。
■飾り鏡餅からうまれた花びら餅
餅飾りを語ると、これが花びら餅の話になります。みそ餅や、鮎の代わりのごぼうの話など、話題にこと欠きません。
10年ほど前に比べると、花びら餅の売り上げはずっと右肩上がり、専門店で定着しはじめています。
赤味を帯びたほのかな色、薄重なり、真一文字の押し鮎が、寿ぎを映すお菓子です。
■世は上生菓子の世界へ
先行不透明、ニュースで知らされるほどの景気上昇は感じられないとの声もききますが、いいものを求める消費者層の広がりは、しっかりデータにもあらわれています。
和の国ならではの美しさ、上生菓子のシンプルな味わいが今見直されています。生菓子ギフトが広がっています。
トレーカップにいれ、帯を巻き、これをきちんとギフト箱に入れます。もちろん買い求められる方々は、平らに持ってと注意しておられますが、風呂敷の心遣いがあれば喜ばれるかもしれません。
■和のシーン(舞台)づくりへ
浴衣が売れはじめて、若い娘さん方は着物に興味を持ち始めました。 朝生のひと工夫が上生への注目を呼ばないでしょうか。
例えばこの暮れ、花びら餅と上生のギフトセットを、ぜひ店頭に飾ってみてください。もちろん御年賀ののしも忘れずに。
みなさまにとりましても、よい歳でありますように。
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城戸翔寉 きどしょうかく
和菓子評論家、書家、企画コンセプター。福岡県出身。
和菓子と和菓子にまつわる歳時の話をわかりやすく解説する『和菓子講座』をはじめ、商品開発、店づくり、街づくりまでを手掛ける。 |