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連休明け、講演が続きました。なぜ「七夕」を“タナバタ”と読むのか。どうして「麦縄」つまり「素麺」をお供えするのか。旧暦のお盆の一週間前なのは七夕と関係あるのかなどの“なぜ”について話し終えると、必ず質問にあがるのが今回の七夕の話の中に出てこない天の川のこと、織姫と彦星のこと。
■日本の食
「握られた寿司がカウンターの上に並べられた姿は大変美しい。漆の台に斜に構えたかたちはウィンドーディスプレイにそのまま役に立った。松花堂弁当の美しさは、テンポのフロアデザインのコンセプトとしては最高だ」とはニューヨーカーの弁です。
■魅せる菓子
今にはじまったことではないのですが、和菓子の美しさは見事とみなさん絶賛されます。「そのものの輝きもさることながら、背景の中に映り溶け込む姿には目を見張ります」「菓子そのものの「銘」を楽しみ、ひとつひとつのパッケージがストーリーを感じさせる」「いただく所作に日本がある」…と和菓子の味わい方は、事ほど左様に、多彩です。
■食育に和菓子を
食育の関心が高まっていますが、海の向こうでは、何と「食育には和菓子を」といった話も。向こうの方々は、そんな見方をされていて驚きました。日本でも世代の違う若者にこのように和菓子の世界を説明すると、大変興味を示してくれます。洋菓子を操っておられる方、違う業界の方々もしかりです。和菓子の食材への信頼と情緒を育てるものであるという認識を、日本人ももっと誇ってよいはずです。
■加算の洋、引算の和
時々遠くから日本を眺めることをおすすめいたします。「西洋では花は物理的な存在、ラインと色彩を使ってデザインする。日本では精神性を重んじて、花の魂や心を表現する」と語るのは花の建築家と呼ばれるフラワーアーティスト、ダニエル・オストさん。海外のシェフやショコラティエ、パティシェの方々はみなさんよく和菓子を見ています。
緑まぶしいセントラルパークのカフェにて、いよいよ日本の菓子が花の季節を迎えそうな予感がしています。
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城戸翔寉 きどしょうかく
和菓子評論家、書家、企画コンセプター。福岡県出身。
和菓子と和菓子にまつわる歳時の話をわかりやすく解説する『和菓子講座』をはじめ、商品開発、店づくり、街づくりまでを手掛ける。 |