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季に折々
城戸翔寉さんの月刊コラムです(全国菓子工業新聞に連載中)。
歳時の話に店づくりに役立つ販促ヒントを折込んでお届けします。
 
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コラム〜FROM INSIDE
 


 講演での「タナバタの話」は好評でした。笹の話、畑作への感謝祭がルーツ、七月七日の夕方の歳時だから「七夕」の文字を使うようになったなど、話は尽きません。誰でも知っているおり姫・ひこ星のロマンティックなストーリーを販促に活かす「サマーバレンタイン」の話には、贈り物を商うみなさん方も随分関心を示されました。
 
■ なんとかならない?大福の粉。
 冷やして美味しい大福はいかがですかと皆さんにすすめましたが、反応いまひとつ。いろいろ伺ってみると、大福についている粉が嫌いだとの意見が多く、原因は「服が汚れるから」が大半でした。といいつつ、黄粉ならOKいう意見も。

■ 和菓子の底力
 さて、水羊羹の黄粉風味が人気です。最近のトロリとしたタイプの水羊羹と黄粉の取り合わせはなかなかのもの。冷やしたガラスの器に少し崩した水羊羹を盛り、黄粉をかけて、庭の青紅葉を添えて、とアドバイスしたあと、「あわせるなら温かいお茶が私の好み」と話ました。次に出てきたのは抹茶水羊羹。「これには何を添えますか?飲み物は?」との問いに、深めの皿に入れミルクをかけていただきたいと答えました。
若い方には抹茶フラペチーノ、マキアート、と説明するとすぐにわかります。あれこれのアイデアは街の中にあります。

■ 世界で「マッチャ」は認知されています。
 海外ではブームの抹茶は、グリーンティでなく「マッチャ」。大福も羊羹もおそらく「ダイフク」「ヨーカン」と呼ばれることでしょう。
近年、“クラシック”なお菓子にスポットがあたり、ジリジリと売り上げを伸ばしています。専門店がつくる定番菓子にも、当然ながら、なるほどと思える“らしさ”が求められています。秋の準備は進んでいますか?


 
城戸翔寉 きどしょうかく

和菓子評論家、書家、企画コンセプター。福岡県出身。
和菓子と和菓子にまつわる歳時の話をわかりやすく解説する『和菓子講座』をはじめ、商品開発、店づくり、街づくりまでを手掛ける。
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