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季に折々
城戸翔寉さんの月刊コラムです(全国菓子工業新聞に連載中)。
歳時の話に店づくりに役立つ販促ヒントを折込んでお届けします。
 
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コラム〜FROM INSIDE
 


 街で浴衣姿の女性を随分みかけるようになりました。花火大会や祭の催がある夕方になると、洋服の数を上回ります。"和"に対する興味が年々とファッション現象となってきました。

■ますます和の文化が意識されています
 "ロハス"という言葉、ずいぶんと定着してきました。セレクトショップはもはや当たり前。物が余りはじめた頃から、環境への注目が起こり、その意識がさまざまな商品の分野でスタンダードになってきました。
 新人類をとりまくファッション分野でもしかり。着物を着ることも、和菓子に注目することも、そのものがもつ魅力を感じているからでしょう。

■菓子は季節の小道具です
 和菓子にはなんといっても旬を味わえる楽しさがあります。作物や果物が、食べられる時期もエリアも限られていた時代、旬は暮らしの暦でもありました。菓子は旬のようなものと考えてくださればわかりやすいと思います。
 お客さまが来店された時、お茶とともに出された旬のお菓子が話の切り口になります。見るだけで涼しい演出。少し先の気配を感じさせる心くばり。以前は上生菓子のみならず、朝生にもそれが活かされていました。

■お月様献上、栗蒸し
 麦の収穫が終わり、本格的に稲の刈り取りの前、お月様を見上げることが多くなります。"うさぎの餅つき"というキャッチやデザインは全国同じでも、団子のつくり方は様々、素材も違います。 
 今年はぜひ、「栗蒸し羊羹」を“丸く”してみられてはいかがでしょうか。小さなウサギの落雁を添えるだけで、秋のおとずれが感じられます。

■非日常への誘い
 いたる処にアイデアの素はあります。少し街をゆっくり歩いてみてください。ゆっくりと、です。むろん旅に出る事もおすすめいたします。出来れば"ひとり旅"がオススメ。 
 日常を離れると五感で取り込む音や香りまで意外と新鮮なもの。海を渡ることも、あらためて和をみつめるよい機会となります。


 
城戸翔寉 きどしょうかく

和菓子評論家、書家、企画コンセプター。福岡県出身。
和菓子と和菓子にまつわる歳時の話をわかりやすく解説する『和菓子講座』をはじめ、商品開発、店づくり、街づくりまでを手掛ける。
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