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季に折々
城戸翔寉さんの月刊コラムです(全国菓子工業新聞に連載中)。
歳時の話に店づくりに役立つ販促ヒントを折込んでお届けします。
 
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コラム〜FROM INSIDE
 


 今年は10月に入ってのお月見です。団子づくりは丸くするのも結構難しいものですが、家族で、親子で、友達とでやってみると、お月見を実感できて楽しいもの。我が家では豆腐をよく水切りして、白玉粉と豆腐のみをつかった団子を作ってみました。この団子、なんとも喉越しがよいのが魅力。

■我家も団子をつくります
 しかし、私は少々ザクザクしたものが好み。また、福岡の梅ヶ枝餅のような食感が大好き、薄力粉でつくる丸めない団子も大好き、ときています。このところ、うどんやマカロニに“あん”を加えて食べてみるなどバリエーションも広がっていますが、試してみる価値あり、というと妙な顔をされる方も多いかもしれませんが、そもそもは同根。一度ぜひ試してみてください。
 話はかわりますが、冷蔵庫を開けると、一つ二つの水羊羹はありませんか。温かなトーストを一口大に切った上に、冷たい水羊羹をのせていただくとなかなかのおいしさです。きな粉をかけるとまさにおやつの変わり種。こちらもぜひお試しください。

■月の宴への誘い
 さて話はお月見もどります。あいにくの雨の場合は雨月、曇りの場合は無月として、雨天、曇天であれ決行するのがならわし。姿はなくとも雲の向こうの月を想い、楽しい月の宴は進みます。こういった我民族の感性は他に類を見ないすばらしさです。
 また、団子は團と圓(圓)の文字を取り違えたことから、とか、唐菓子の“団喜”から、いやいや、粉を固めることから団と名付けられた、などと諸説多々ある団子談義も楽しいもの。花が咲いても月が出ても日本では団子。この十五夜には三宝(方)にきちんと飾り、秋の七草を添え、月の出をみなで揃って待つなど、楽しい催しをぜひ各地で行ってほしいものです。

■名月と明月の話、お店でされませんか?
 和菓子店でのお月見はいかがですか?数種の団子を用意してのお月見イベントが人気です。もし喫茶などスペースをお持ちでしたらよく利用されるお客さまを招いて夜噺、また夜もお店を解放しておくとこれもまたサプライズ、大変喜ばれると想います。

 
城戸翔寉 きどしょうかく

和菓子評論家、書家、企画コンセプター。福岡県出身。
和菓子と和菓子にまつわる歳時の話をわかりやすく解説する『和菓子講座』をはじめ、商品開発、店づくり、街づくりまでを手掛ける。
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