ふくさ絞りカップ



当社の製品の中でもかなり古い歴史をもつ、アルミ箔を使った個包装容器です。弊社の他にも全国で数か所存在があるようですが、昭和の時代に比べかなり見かけなくなったと言えるでしょう。

しかしながら、この容器は意外に機能性に優れ、和菓子との相性もピッタリなのです。機能としては7ミクロンのアルミ箔を使い、表側には印刷を施した和紙風のレーヨンが施されています。それをひだ状に立体成形し、中に和菓子を入れるわけです。

たとえば一口大のあんこ玉や羊羹、少し硬めのゼリー等を入れ、熱いうちにひだひだを閉じて口を結べば、立派なギフト菓子になります。薯蕷饅頭等の生地物を、粗熱をとる前に包んで口を閉じている和菓子店さんもあります。そうする事である程度の雑菌が殺菌され、かつ菓子の表面に付着しなくなります。

現代の鮮度保持方法と言えば、個包装内の酸素を取り除き、菌が活動できないようにする脱酸素方式がメインですが、あいにく、ふくさ絞りカップはひだひだを閉じても全て熱シールでの封緘ができないためバリア包装とはいきません。

とはいえ、数日間の日持ちであれば雑菌をおさえ落下菌を防ぎ、あとは菓子の糖度で日持ちさせることで、和菓子本来の風味を保ったギフト菓子になるのです。

クラシックな技術ですが、恐らく全国一納入実績のある弊社にお問い合わせいただき、ご活用をご検討させてはいかがでしょうか。

■鎌田 イサオ