業績好調な和菓子とその変化

この1年もあっという間だった。昨年の7月から第74期の弊社の営業年度も今月で決算となる。
創業してちょうど丸92年が経過し、営業成績としては和菓子業界全体の販売実績増加に比例しておかげさまで何とか好調に推移することができた。

これも健全な経営をされている伝統企業の多い和菓子、そして洋菓子のメーカー様や、またそれらにサプライヤーとして欠かせない存在の卸売業のネットワークのお陰と感謝申し上げる次第である。

さてその和菓子全体の出荷売上高は昨年の2023年では、前年比3.9%増加で、直近では今年最初の四半期は10%以上増加をマークしているとの事。

価格改定をされた菓子店があったかもしれないが、そこまで消費者への販売価格に転嫁できていないところが多くあるとの情報から、より多くの数量を販売することにつなげていることはありがたい限りである。

さてその中にはインバウンドのお客様が寄与してる分もあるだろう。

そこで興味あることとしては、日本を代表する産業、特に観光客に人気のあるスイーツ、つまり菓子のジャンルについて、その捉え方がかなり違う実態があるのだ。

例えば英語のサイトで海外側より日本のお菓子をいろいろ検索すると、和菓子のジャンルの中にポテトチップスというのがある。これはもちろん、伝統的な和菓子のジャンルでないのは明らかであるが、日本がそのクオリティーやジャンルにおいて、世界に類を見ない市場を形成していると言うことがあるのでここに入っているのだ。

次に羊羹やどら焼き、大福などはカテゴリーとしてあるのだが、かの有名な東京ばな奈さんと言うカテゴリーも存在する。固有名詞なのに。
このようなセグメントは、今まで私たちが朝生菓子や洋菓子、最中などといったセグメントとは全く違ってとても興味深い。

外から見ている彼らは当然ながら大人気のラーメンやカレーライスなども和食として捉えているのであるから、このような傾向は当然と言えば当然なのかもしれない。

日本はかつてより外圧というか、海外からの影響によって、生活文化のみならず政治なども見事にいろいろ形を変え変化し、新しい魅力を作り世界屈指の高い文化や魅力を作り上げてきた。

菓子の業界でも、今まさに過去最高の来訪者数である外国人観光客のインバウンドと言う外圧によって、大きな変化が訪れているに違いない。

代表取締役 尾関 勇