行きつけの店、一見さんの買い物

自身の住んでいる、または仕事柄よく行くエリアで顕著なのが、自分の行きつけの店をなんとなく大事にすると言うことだ。

これは飲食店のみならずファーストフードのお店でもそのような傾向があるし、ホテルはもちろんお酒を飲むところなどはまさしくそのようになっている。百貨店やスーパーマーケットもそうで自分のテリトリーを決めている「個人エリア消費」と言う経済圏が目立つ。その経済圏に多くの消費者が取り入れられると、その店はかなり安定的な岩盤売り上げを確保することができる。

行きつけという店は心地が良いし、何よりも安心して買い物ができると言う傾向になる。客単価も高いと言えるだろう。

もう一方で、一見さんとして買い物をしたり思っても見なかった衝動買いのような消費もいまだになくならない。それは普段あまり来たことない街で出会う店もそうだし、旅行や出張の時に帰りにお土産を買うなどといった行為もほぼこれである。例えば、東京においてはこのような傾向を無視することができず、一期一会でのお買い物経験に満足していただこうと言う姿勢が店から見えて取れる。

どちらが良いのかと言う事は一概に言えないが、立地に合わせてバランスをとっていくと言うことが求められるのではないだろうか。

昨今観光地はインバウンドの消費が押し寄せて見通しが不安定になり大変だが、そこにもリピーターと言う層と一期一会の確実なお土産需要があるのではないかと思う。

総じて言える事は、それぞれあまりクオリティーが低い商売をしてしまうと、SNSや情報がすぐに伝わる世の中で次につながらないと言うことが怖いところである。いわゆる売り切って焼畑農業のように次に行くと言う事はあまりできず、いくら一見さん向けの商売と言え、ある程度きちんとやらないと次につながらないと言うことだ。

そういった意味ではあくまで私見であるが、リピーターを育てるクオリティーをいつも主眼に置きながら、一見さんもある程度対応すると言うことに力点をおけば、比較的長い商売ができるような気がする。

代表取締役 尾関 勇