創業88年を迎え、赤坂に戻ること
先月、かねてから念願であった本社の移転をすることができた。
移転した先は東京港区赤坂2丁目という創業の地。
創業より今年で88年を迎える弊社として、色々と節目となる機会であったことは間違いない。
もともと会社の上が自宅という環境で育った私には、こじんまりとした自社ビルで皆がフロアに分かれ仕事をしている姿が普通であったが、今回のフラットに風通しの良い環境は、社員にとっても働きやすそうであり、非常に快適であることを実感している。
また社屋メンテナンスにおいては管理会社が入り、それに頼りきりではいけないがとても効率的である。それにより皆、仕事に集中することがよりできるのではないかとも思う。
特にコロナ後のこの世界では、在宅でのリモートワークという選択肢もありながら、やはり機能的なオフィスという環境はビジネスコミュニケーションの中でとても大事な要素であることは間違いない。パソコンやスマホ等といった通信手段がメインになるといえどである。
弊社はモノを作ってお納めし、やっと成立するアナログな仕事ではあるけれど、時代に合わせたオフィスの出来というのは随分と遅れていたため、今その良さを実感しているところである。
また今回の移転を機に、社名及び会社のロゴマークを変えることとなった。
これも10年前に社長職になってから温めていたことで、節目の年に行えた事は、弊社が変わる良いきっかけになればという願いが込められている。
やはり、父から受け継いだ先代からの社名とマークは先代のものであって、代替わりや節目ごと、少しずつリノベーションがあっても良いのではないかと思う。
アンゼン・パックスという社名は1987年に当時大学2年生だった私が考えたものではあるが、今回呼び名をそのままにローマ字にすることで新しい時代に対応した姿を少しでも表せたらと思っている。
そのような綺麗事を言ってばかりも恥ずかしいところであるが、弊社もこのコロナ禍の業績の急減について色々と痛みも伴い、内部的にも相当大手術をしてこの移転や社名変更に臨んでいる。
とにかく変化と挑戦の手は緩めず、挑戦を継続し、お客様の期待に応えることを第一に、社会にとってなくてはならない会社を目指したいと切に願っている。
お取引いただいております皆様方には、どうぞこれからもお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長 尾関 勇