お菓子は生活必需品なのか?

緊急事態宣言がコロナ禍によって延長され、オリンピックも控える日本の国は政治も行政も迷走している真っ只中となった。

さて、その中で経済活動として注目されているのが、百貨店や商業施設が休業要請に従う従わないという対応のこと。そしてその解釈について、大変興味深い結果となったのは皆様もご存知の通りである。

大前提として生活必需品の販売は継続するということであるが、さる大手百貨店などは衣料品や化粧品なども、生活必需品として全てオープンの対象にしたという対応があった。さすがに拡大解釈しすぎだろうという批判が出たが、その中で私たちの業界であるお菓子は、生活必需品なのかどうかが大変グレーゾーンであったのも事実である。

当然スーパーマーケットに並ぶ流通菓子やスナック菓子等は、生活必需品としてずっと販売を続けている。一方、百貨店などに主に展開しているギフトのお菓子については生活必需品という解釈のもと、今回はほとんどの店舗がお店を開けていた。
私見ではあるが、これはこれで良いのではないかと感じた次第である。つまり、甘いお菓子というものが販売が曖昧なところで線引きされ、スーパーに並んでいる和菓子と百貨店で売っている和菓子が、どちらとも生活必需品であるという判断にならないのは大変おかしいことである。
人によっては百貨店で販売している高級な和菓子をおやつとして、とても欲している人がいる一方、スーパーで販売しているお菓子以外はほとんど食べていないという人もあるであろう。これらに線引きをすることは難しい。

そこで、生活必需品の定義と言うのは、例えば1日1週間1ヵ月の単位で考えたときに、文字通り生活にどうしても必要なものという解釈なのではないか?必需品との解釈で、薬局等がいつも取り沙汰されるが、それはごく一部をクローズアップしたに過ぎない。そうすればホームセンターやマッサージあんまなどの店も、当然ながら必需品として捉えている方が多いだろう。

お菓子は、日々メインの食事以外に、心を満たしたり疲れを癒したりするのに多く消費されているジャンルのものである。

その多くは作りだめができず、毎日人々に新鮮なお菓子を届けられている事実がある。

飲食店向きの業務用食材が大変苦境に立たされているのも心苦しいところではあるが、お菓子は元来、自分たちが買って家で楽しむものという割合が多く、今回もコロナ禍にあって多くの人々の生活を支えていると言って過言ではないだろう。

ストレスがたまったり厳しい生活を強いられている人々が、少しでも満足して癒しの時間を過ごすことができれば、一杯のお茶と少しのお菓子は、古来よりそのような時間にあって人々を癒してきたに違いない。

戦国時代の厳しい時代に茶道が発展し、南蛮渡来のお菓子などが、戦いに明け暮れる大名の間で流行ったのもそんな理由があるのではないだろうか?

今こそ毎日健康に留意しながら、心を満たすお菓子を家に備えておきたい。

それこそが生活必需品としての本来であると思う。

代表取締役社長 尾関 勇